壊れない

私が怖いのは「変化」でした。
彼との関係が始まってからというものの、安定志向の私は更に安定志向が強くなっていたんです(苦笑)
当時、
私の生活環境というものがあまり良い状態ではなく落ち込むことも多かったので
「せめて恋愛だけは・・・」
というキープの気持ちを強く抱いていたのだと思います。
そんな私達の恋愛ですが、付き合っていけばそれなりに変化は訪れるものですよね。
それでも私はそれに逆らっていました。
彼との間に不自然さが露呈されてしまったのも
そんな逆らう気持ちが芽生えていたからだと思います。
「何に対してそんなに頑なになっているの?」
そう聴かれたことが在りました。
私は自分の気持ち全てを彼に話しました。
すると彼は少し笑ってこういうのです。
「変化は仕方ないよ。時間も流れるし交際期間も長くなるし着実1つずつ年を重ねているわけだから。
かといって形は変っても壊れはしないでしょ?その気持ちが大切なんじゃないの?」と。
変化はしても恋愛は壊れることは無い。
その彼の言葉が私の頑なな心を柔らかくしてくれました。
変化を受け入れること。
そして壊れないと信じることが恋愛においては大切なんですね。
それから彼との関係は2年半ほど続きました。

感覚

「君は○○って言ったけれどその言い方は・・・」
と、彼は長々と理屈を口にしました。
彼と小さな諍いが起こるといつもそうでした。
理性的なところは彼の好きな部分でもあったのですが、喧嘩となるとそれが悪い方向に作用してしまい
理屈ばかりの話を聞かされる事になってしまうのです(苦笑)
「それだけ冷静に話し合うことが出来るのだから良いじゃない」
という人もいましたが、私からすれば説明だらけの話し合いに、何も生まれるものが無いように感じていたのです。
私も理屈っぽいところはありますが、恋愛関係って理屈だけじゃ割り切れないものって沢山ありますよね?
ですので彼にはよく
壊れない
「もっと感覚的に話をしてくれないか」
という申し入れをしていました。
理屈も必要なのかもしれませんがやはり、感情で好きになったのですから感覚だとかその瞬間の気持ちを
言い合うことも大切だと思ったのです。
最初のうちは嫌がっていた彼ですが、感情で物をいうようになった私に徐々にテンションを合わせてくれました。
そうすると彼の「本音」というものが見えてくるものなんですよね。
私と彼はそうしてようやく
「理屈抜きの会話」が出来るようになり、互いの気持ちを分かり合えた気がします。
時には感覚で恋愛を見てみることも必要ですよね。

掛け声

彼と私はその当時は友達同士でした。
しかし、普通の友達よりは「一歩秀でた」関係であったとも思います。
2人はよく相談をし合っていましたし、普段は誰かに悩み事を打ち明けるのが苦手な私でも
彼だけには素直になって話をすることが出来ていました。
彼は良く私に
「大丈夫」と言ってくれていました。
私が1番に言って欲しい言葉で嬉しい言葉でした。
そして不思議と彼に言われると、本当に大丈夫な気がしていたんです。
また、私も彼によく「大丈夫だよ」と声をかけていました。
きっと彼が1番望んでいる言葉だと思っていたからです。
そんな2人の関係はどんどん深いものに変化してお付き合いをすることになったのです。
2人は付き合い始めてからも
「大丈夫」
という言葉を良く掛け合っていたような気がします。
それだけお互いに弱さを見せ合っていて、精神的に弱い2人だったのかもしれませんね(笑)
いつしかその言葉はお互いの掛け声のようにもなっていました。
4年半。彼とは絶えず一緒に居続けました。
別れのときが訪れて、悲しかったけれど「もう方法は無い。選択肢は無い」
そう思う部分もあり、精一杯の恋愛をしたんだなあ〜・・・と感じたのを今でもハッキリと覚えています。
今でもたまに彼の「大丈夫」が聞こえてくるときもあるんですよ。